知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

良い調査レポートの書き方〜構成

結論:
・レポートには決められた構成がある
・問題と結論がもっとも重要
・結論にいたる過程をわかりやすくまとめる

引き続き、調べものの方法について。
この記事では調査レポートの構成を考える。

まず、このブログで扱う「調べもの」を定義しなければならない。
そのために、調べものがどのようにして起こり、解決していくのかを考えた。

1.疑問が起こる
2.結論にいたるおおよその仮説を立てる
3.データを集めて、仮説が正しいか検証する
4-1.仮説が間違っていたら訂正。2に戻る
4-2.仮説が正しければ結論とする
5.レポートをまとめる

したがって、以下のように仮定義しておく。

「このブログで扱う調べもの=ふと起こった疑問に対しておおよその仮説を立て、データを集め検証し正しい結論にいたり、レポートにまとめるまでの一連の流れ」

この定義は仮なので、より良い手順が見つかった場合は適宜見直すことにする。

さて、「レポートにまとめる」を考える。
そのために、調査レポートの構成について資料を集めた。記事のおわりに引用をまとめておく。
資料を集めてわかったことは、

・レポートには決められた構成がある
・問題と結論がもっとも重要
・結論にいたる過程をわかりやすくまとめる

ということ。
引用した資料には「結論にいたる過程をわかりやすくまとめる」ための書き方も含まれているのだけど、そのあたりは次の記事で考えることにする。


以下引用。

本文の構成は登山報告書に例えると理解しやすいかも知れない。
(1) まず、どの山に登るかを書く(問題の所在)。
(2) できれば、何故そうするのかを述べる(動機や意義)。
(3) どのような登山ルートがあるかを要約する(関連文献のまとめ)。山の環境を書く
こともある。
(4) どの登山ルートを使って登るかを書く(研究の目的)。
(5) そのルートを使って登ったときの詳しい記述が、「モデル」「データ」「結果と考察」
のセクションに相当する。
(6) 自分の登山を振り返って登山の成果を要約し、「おわりに」する。
村尾 博 (2012)「研究レポートの書き方」pp.6-7

1940年、壊滅の危機に瀕した英国の宰相の座についたウィンストン・チャーチルは、政府各部局の長に次のようなメモを送った。

われわれの職務を遂行するには大量の書類を読まねばならぬ。その書類のほとんどすべてが長すぎる。時間が無駄だし、要点をみつけるのに手間がかかる。同僚諸兄とその部下の方々に、報告書をもっと短くするようにご配意ねがいたい。

1.報告書は、要点をそれぞれ短い、歯切れのいいパラグラフにまとめて書け。
2.複雑な要因の分析にもとづく報告や、統計にもとづく報告では、要因の分析や統計は付録とせよ。
3.正式の報告書でなく見出しだけを並べたメモを用意し、必要に応じて口頭でおぎなったほうがいい場合が多い。
4.次のような言い方はやめよう:「次の諸点を心に留めておくことも重要である」、「……を実行する可能性も考慮すべきである」。この種のもってまわった言い廻しは埋草にすぎない。省くか、一語で言い切れ。  思い切って、短い、パッと意味の通じる言い方を使え。くだけすぎた言い方でもかまわない。

私のいうように書いた報告書は、一見、官庁用語をならべ立てた文書とくらべて荒っぽいかもしれない。しかし、時間はうんと節約できるし、真の要点だけを簡潔に述べる訓練は考えを明確にするにも役立つ。

私の筆は "To do our work, we all have to read a mass of papers……" とはじまる簡にして要をえた文章の味を十分につたえていないが、大意はおわかり頂けると思う。<簡潔>はやがて第8章の主題の一つとなるはずである。
木下是雄 (1981)「理科系の作文技術」pp.2-3

 調査報告書は、調査の目的、調査の方法、調査結果、結論(または考察)の4項目を記述する必要があります。これらを、下記の構成例のように、1つ1つの項目に分けて構成し、読みやすい文書にするのです。
 新しい技術を採用した画像認識ソフトウェア製品◎◎が、今回開発するシステムで利用可能か調査し、その経過と結果を以下の通りに報告いたします。

1 目的
調査の目的(どのようなことを結論付けるために調査を実施するのか)を簡潔に記述
2 調査方法
調査の方針、調査手順、調査を実施した環境などを簡潔に記述
3 調査結果
調査の結果を簡潔に記述
4 結論
調査の目的に対応した、調査の結果から考察できる結論を記述

技術や製品の調査報告書では特に結論を簡潔に (1/3) − @IT自分戦略研究所

調査の趣旨
調査の概要(対象・期間・項目など)
調査結果
分析
対策
添付書類
たとえば、調査結果が、数値・数字で表されるものであれば、表形式にして「調査結果」に記載します。
量が多いときは、「別紙のとおり」などとして、別紙の扱いにすればいいでしょう。

調査報告書の書き方テンプレート03(ワード Word) (状況報告書・実態調査報告書) - [テンプレート]ビジネス文書・手紙・はがきテンプレート(書式・様式・書き方)の無料ダウンロード

<レポートの構成>
レポートの構成には大きく分けて次の二種類がある。状況に応じて使い分けて欲しい。

1.序論-本論-結論 型  
調査レポートや課題レポートがこれに属する。
2.序論-理論-方法-結果-考察 型 
いわゆる学会発表などの抄録の形式。「理論」は主題に沿った背景の基礎知識。「方法」は実験などでその方法や対象について書く。「結果」では主観は一切入れるべきではない。

レポートの書き方

2.内容と構成
 レポートの構成は原則として論文の構成と同じであると考えてよい。(詳しくは、次章の「論文
の書き方」を参照のこと。)構成の概略は次のようになる。
(1) 序論:何を明らかにするのかという、レポートの目的や特定のテーマを取り上げる理由を述べる。
(例:「このレポートの目的は、上述のような観点から〜について明らかにすることである」
と書く。)
(2) 本論:自分の意見を主張する。また、その主張の根拠を詳しく説明する。
(3) 結論:何が明らかになったかを、まとめる。(例:「以上のことから、〜ということが明らか
になった」と書く。)
レポートの書き方,p1

★序論(はじめに)の役割
導入の役割を果たす部分
取り上げる問題(テーマ)は何か具体的に示す。
書き出しの部分で、これから述べる意見の発端、目的を示す。 → 問題提起
テーマとして取り上げる論拠として、背景となる先行研究を紹介しておく。
論じるのに必要な前提の情報を、その分野に知識のない読み手にもわかるように説明する。
読み手が全体を円滑に意欲的に読み進めることができるためのガイドとなる指針を説明する。

★本論の役割
結論を支える役割を果たす部分
序論から結論を導き出す。
事実(調べたこと、データ、結果)を用いて論拠を示し、なぜ、そのような結論になるのかを論理的に説明し証明する。 → 意見の記述
反論や批評を予想し、あらゆる角度から論拠・根拠を述べ、読み手を論破・説得する。

★結論(結び、まとめ)の役割
まとめの役割を果たす部分
全体の内容をざっと概観し確認する。
意見を締めくくる。
中心テーマ(意見、主題)をアピールする。
序論で述べた目的と必ず呼応し、密接に整合していなければならない。
今後の展望で、書いた内容の成果に基づき、それを足がかりとして、将来(次の段階)、何をしたらよいかを示す。

レポート・論文構成法と書き方

2.どのような構成で書くのか
 通常の心理学論文の形式では,「問題」,「目的」,「方法」,「結果」,「考察」,
「引用文献」,の各パートから構成されます。それぞれの主な内容は?
「問題」?この研究で問題としている点は何なのか,なぜそれが問題となるのか,どのよう
なメカニズムが考えられる可能性があるのか(つまりは仮説ですね),といったことを根拠
(先行研究が引用されるのはこのためです)とともに論じていきます。
「目的」?この研究の目的を書きます。仮説検証の場合などは,その仮説をはっきりと書い
ておきます。
「方法」?どのような方法で研究したか,その詳細を説明します。基準は,それを読んだ人
が,全く同じ研究を繰り返すことができるだけの情報が入っているかどうか,という点から
見てみればよいでしょう。
「結果」?被調査者の特徴を含めた,分析の結果が書かれています。各種分析の結果がズラッ
と並びます。
「考察」?分析の結果が何を示唆しているのかとか,いくつかの分析結果を総合して何が言
えるのかなど,いわゆる結果の解釈が中心となります。仮説が妥当だったのかどうかという
最終的な判断もここに入ります。
「引用文献」?論文中で引用した文献のリストです。
報告書の書き方,p2

●レポートの鉄則
1)レポートの冒頭に、「目的」を記入する
2)「結論」を、「目的」のすぐ下に記入する
3)レポートは1枚にまとめる

これだけです。

人が読んでくれる報告書の書き方