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知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

2013年に観た映画(87本)の年代別感想・ベスト5・ワースト1

 一年を振り返ると今年は87本の映画を観ていた。本数を数えたのは初めてで、普段観ているペースがわかって面白い。たぶんそこそこ多いほうなんだろうな。年代別に分けてみると公開年の偏りはあまり無かった。ところがジャンル(ツタヤ基準)で分けるとけっこう男の子向けに偏ってる。
・ドラマ22本
・アクション15本
・スリラー11本
・コメディ7本
・アニメ7本
・ドキュメンタリー7本
・戦争6本
・SF6本
・ホラー6本
恋愛映画はほとんど観なかった。観てもわかんねえんだもん。ちなみに洋画76本、邦画11本だった。

 年代別に感想をまとめていく。そのあとに今年のベスト5とワースト1を考える。


新作

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「フィスト・オブ・ジーザス」

かぐや姫の物語(2013) 感想
ワイルド・スピード・ユーロ・ミッション(2013)
パシフィック・リム(2013)
フィスト・オブ・ジーザス(2013)
カーゴ(2013)

 お金がもったいなくて映画館はあまり行かず。今年観た新作はわりと全部わーっと面白いエンタメ系の映画だった。うち2本(フィスト・オブ・ジーザスとカーゴ)はYoutubeの短編映画。

 この5本のなかで一番面白かったのはキリストがゾンビを殺しまくる「フィスト・オブ・ジーザス」だった。こういう社会的なタブーやステレオタイプを笑いものにするブラックユーモアはとても楽しい。例えばアメリカ人が隠し持っているユダヤ人差別を掘り起こすコメディの「ボラット」とか共産主義ディストピアTRPGの「パラノイア」とか。教養があるともっと楽しめるのだろうなと思う。

 ケイパーもの車バカ映画「ワイルド・スピード・ユーロ・ミッション」はドミニクが大ジャンプするシーンで爆笑。大怪獣アクション「パシフィック・リム」は生物学者の吹き替えが古谷徹で、こういうしゃべり方いいなーと思って観て以降ちょっと意識してる。


2010年代

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「クロニクル」

戦火の馬(2012) 感想1 感想2
クロニクル(2012)
アタック・ザ・ブロック(2011)
別離(2011) 感想
コンテイジョン(2011)
jエドガー(2011) 感想
マネーボール(2011)
僕たちのバイシクル・ロード 7大陸900日(2011) 感想
世界侵略: ロサンゼルス決戦(2011)
アジョシ(2010) 感想
127時間(2010) 感想
フェア・ゲーム(2010) 感想
インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実(2010) 感想
ヒア・アフター(2010) 感想

 最近の映画なので理解しやすいものが多かった。映画と自分の感覚にギャップが無い感じ。映画の言いたいことがすっとわかるので観ていてストレスが無かった。例えばエイリアンと戦う子どもたちが成長していく映画「アタック・ザ・ブロック」の煙たい廊下を縦一列に並んで歩くシーンは「こういうシーンだとだいたい後ろから敵が……やっぱり来た!やっほー!」みたいな感じで楽しめた。

 ただその反面、ある程度先の展開が読めてしまうので良い裏切りが無いと「もうひとひねり欲しかった」という印象が残る映画もいくつかあった。例えば細菌パニックの「コンテイジョン」やエイリアンと現行兵器で戦う「世界侵略: ロサンゼルス決戦」、津波もの「ヒア・アフター」とか。そういう意味で飛び抜けて良かったのは実写版AKIRA「クロニクル」と荒野にひとりぼっちで生き延びるスリラーの「127時間」で、どちらも「うわー、そうなっていくんだ、、、」という感じでハラハラしながら観ていた。


2000年代

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「俺たちフィギュア・スケーター」

フード・インク(2008) 感想
息もできない(2008)
グラン・トリノ(2008)
ミルク(2008)
トラブル・イン・ハリウッド(2008)
ウォーリー(2008)
スラムドッグ・ミリオネア(2008)
俺たちフィギュア・スケーター(2007)
封印殺人映画(2007)
トゥモロー・ワールド(2006)
カポーティ(2005)
トム・ヤム・クン!(2005)
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?(2005) 感想
ありあまるごちそう(2005) 感想
ナポレオン・ダイナマイト(2004)
華氏911(2004) 感想
アバウト・シュミット(2002) 感想
トラフィック(2000) 感想

 アメリカってこんな感じ、という映画を多く観た。ドキュメンタリーとか社会派なものってだいたいこのあたりの年代に入る。

 麻薬群像劇の「トラフィック」はベニチオ=デル=トロが格好良かったな。アメリカ高校コメディの「ナポレオン・ダイナマイト」は僕の母が「こんなに踊れたら人気出るんじゃない?」と言っていたのが印象に残ってる。老人を通してアメリカ社会を映す「アバウト・シュミット」はラストの泣き笑いを理解できる日が僕にもいつか来るのかなとしみじみ思える良い映画だった。巻き込まれ型POVの「トゥモロー・ワールド」の長回しは興奮した。


1990年代

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「アンダーグラウンド」

ファイト・クラブ(1999) 感想
フー・アム・アイ(1998)
ジングル・オール・ザ・ウェイ(1996)
アンダーグラウンド(1995)
美女と野獣(1991)
レザボア・ドッグス(1992) 感想
紅の豚(1992) 感想
おもひでぽろぽろ(1991) 感想
ミザリー(1990) 感想

 ここから僕にとって子供時代の映画になって画面からノスタルジーを感じるようになる。シュワちゃんコメディの「ジングル・オール・ザ・ウェイ」なんてまさにそうで、昔観たときのことを思い出して楽しかった。

 90年代はこの三つの良作、サイコスリラーの「ファイト・クラブ」と狂乱のユーゴ群像劇「アンダーグラウンド」、タランティーノの犯罪もの映画「レザボア・ドッグス」を発掘できたのが嬉しかった。特に「アンダーグラウンド」は非道徳っぷりがすごくて、観ているあいだ顔が引きつったままだった。「とんでもないものを観ちゃった」と思った。ジャッキー映画「フー・アム・アイ」はジャッキーのアクションが少し物足りなかったけど興味の持続は上手いと思った。


1980年代

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ネバーエンディングストーリー

チャイルド・プレイ(1988) 感想
火垂るの墓(1988)
ダイ・ハード(1988)
釣りバカ日誌(1988)
未来世紀ブラジル(1985)
ポリス・ストーリー(1985)
バタリアン(1985)
ネバーエンディングストーリー(1984)
ランボー(1982)
狂い咲きサンダーロード(1980)
13日の金曜日(1980)

 僕が生まれる前の映画になってくる。生まれる少し前の映画のほうが子供時代に作られた映画よりも懐かしさを強く感じるのはどうしてなんだろうな。子供が空想世界に飛び込んでいくファンタジーの「ネバーエンディングストーリー」やハマちゃんの「釣りバカ日誌」なんてその頃を知らないはずなのに「子供の頃こんな感じだった」とか思っちゃう。なんでだろう? そのころ耳にしていた親の話とかが残っているのかな。

 ゾンビコメディ「バタリアン」はめっちゃ笑った上にラストが最高。ゾンビになっちゃうおじさんが自ら焼却炉に入って死んでいくのが悲しかった。すごく良く出来た映画。それと、ジャッキーが若い「ポリス・ストーリー」は同時期のジャッキー映画「プロジェクトA」よりもストーリーが良くて好き。同じアクション映画の、人を殺して捨て台詞「ダイ・ハード」は思いのほか好みだった。電話でいちゃつくおっさん二人が愛らしい。ジェイソンの「13日の金曜日」は怖いっていうより面白い。こういうホラーはもっと観たい。近未来シュールコメディの「未来世紀ブラジル」はよくわからないままなんとなく面白かった。


1970年代

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ロッキー2

アルカトラズからの脱出(1979)
サンゲリア(1979)
ロッキー2(1979)
戦争のはらわた(1977) 感想
アニー・ホール(1977)
オーメン(1976)
マンディンゴ(1975) 感想
ゴッドファーザー PART II(1974)
サブウェイ・パニック(1974) 感想
ダーティ・メリー・クレイジー・ラリー(1974) 感想
戦闘機対戦車(1973)
仁義無き戦い広島死闘篇(1973)

 ノスタルジーも無くなって物語の世界になってくる。若者は若者らしく大人に反抗してフリーセックスな感じ。もう40年も前なので今観ると新鮮。若い男女3人組の安いアメリカ強盗もの「ダーティ・メリー・クレイジー・ラリー」がそう。真似しようとは全然思わないけれどかっこいい。

 悪魔の子供が周囲の大人達を呪い殺していく「オーメン」に出てくるダミアン君の父親の行動が、僕が子供の頃に読んだ「アルセーヌ・ルパン」の雰囲気があってとても好き。タイトルまんまの「戦闘機対戦車」は上官がいい感じに狂っていて良かった。人生のピークを過ぎた男がもう一度頑張る「ロッキー2」はフィラデルフィアの階段をロッキーが登ったところで泣いた。がんばるぞと思える映画って助かる。ウディ=アレンが自分のモテない理由を分析して作った映画「アニー・ホール」は羽佐間道夫の吹き替えは面白いけどウディ=アレンの願望を観たって面白くないよと思いながら観てた。ラストのハイライトで「あー恋愛が終わっていく映画なんだ」と気付けたおかげで少し印象が良くなった。マフィアファミリーの二代目が組織をなんとか保つ映画「ゴッドファーザー PART II」はいまいち。1のファンムービーのようだった。アル=パチーノが困ったときにこめかみを指で抑える演技が安っぽい。上映時間の200分が長く感じた。


1960年代とそれ以前

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「ライムライト」

緋牡丹博徒(1968)
猿の惑星(1968)
暴力脱獄(1967) 感想
ある戦慄(1967) 感想
俺たちに明日はない(1967) 感想
気狂いピエロ(1965) 感想
昭和残侠伝(1965) 感想1 感想2
ハスラー(1961)
ティファニーで朝食を(1961) 感想
荒野の七人(1960)
サイコ(1960)
生きものの記録(1955)
七人の侍(1954)
裏窓(1954)
禁じられた遊び(1952) 感想
ライムライト(1952)
幌馬車(1950)
白雪姫(1937)
キートンの大列車追跡(1926) 感想


 クラシック。映画で描かれる日常に感情移入することが難しくなってくる。そんな中おもいきり感情移入させられてしまうのが他人への無関心を描いた地下鉄閉じ込められスリラーの「ある戦慄」。とんでもなく強烈で大好き。

 クラシックまわりで一番好きなのは元祖ジャッキー=チェン「キートンの大列車追跡」。ギミックがすごいしキートンの体力がすごいし笑える。楽しい映画だった。ヒッチコックの密室劇スリラー「裏窓」はすごかった。ヒッチコックもっと観たい。戦争下で虐げられる子供が不謹慎な遊びで精神を保つ悲劇「禁じられた遊び」はこりゃ名作だわという感じ。女版高倉健映画の「緋牡丹博徒」は富司純子がきれいだった。ゴダール気狂いピエロ」は気取った感じが鼻につく。もうゴダールは結構と思った。ただ、姉が「ゴダールの映画でなんかひとつ良いのがあった」と話していたのが気になってる。七人の侍の西部劇版リメイク「荒野の七人」は表面をなぞっただけのリメイクでがっかり。ラストの「勝ったのは彼らだ」に深みがないんだもん。


 で、2013年に観た映画のベスト5はこう。

1 アンダーグラウンド(1995)
2 レザボア・ドッグス(1992) 感想
3 キートンの大列車追跡(1926) 感想
4 ある戦慄(1967) 感想
5 バタリアン(1985)

 5位のバタリアンを除いて、「どうやったらこんな映画思いつくんだ!?」という映画が並んだ感じ。バタリアンもラストは「そうきたか」という感じだったけれど1~4位は飛び抜けてる。いま思い出してもわくわくして観た記憶が残ってる。特にやっぱり1位のアンダーグラウンドは「こんな映画観たことない、、、」と思って、バイタリティすげーという印象だった。来年もこういう映画をたくさん掘り当てたい。


 ワーストはこれ。

ティファニーで朝食を(1961) 感想

 登場人物の行動原理がまったく理解できなくて怖い映画。「人間のように見えるけれど人間じゃない・・・!」って印象で哲学的ゾンビとかそういうあれだと思った。観ていてとにかく違和感があって不可解で、どうしてこんな意味不明でなんとなくおしゃれなだけの映画が名作なんだ、、、と悩んだ。意味不明な理由は、トルーマン・カポーティが冷血を書き上げるまでを描いた映画「カポーティ」を観てようやくわかった。ティファニーで朝食をの脚本を書いたトルーマン・カポーティ自身が狂人だったのだ。狂ったやつが書いた話だと思えばとても腑に落ちる。ただ、名作扱いされている理由はまだわからないでいる。