知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

停車のときキートンが揺れない「キートンの強盗騒動」

 最近みた映画。

桃太郎 海の神兵(1945)
キートンの強盗騒動(1921)
チョコレートドーナツ(2012)
キートンの空中結婚(1923)
シャークネード(2013)
ゆきゆきて、神軍(1987)
マイラ(1970)
スウィッチ 素敵な彼女?(1991)
さよならチャーリー(1964)


 キートン映画「キートンの強盗騒動」でびっくりしたシーン。停車のときキートンが揺れない。どうやって撮ったんだろう?
停車のときキートンが揺れない
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 70年代アメリカにおける差別を扱った映画「チョコレートドーナツ」で、ダウン症児のマルコが踊るところがとても好き。周りから祝福されていて幸せそう。愛嬌のある感じが、映画「ザ・マスター(2012)」のフィリップ=シーモア=ホフマンぽい。70年代っぽいなと思ったのは主演のギャレット=ディラハントの顔。「ビッグ・ガン(1973)」のアラン=ドロンに似てる。
マルコが踊るところ
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「ザ・マスター(2012)」のフィリップ=シーモア=ホフマン
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主演のギャレット=ディラハント
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「ビッグ・ガン(1973)」のアラン=ドロン
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 サメが竜巻に乗って襲ってくるB級映画「シャークネード」はとても好き! 笑わせて油断させたところにグッと来るものを忍ばせるみたいなことをされた。突拍子もない話でも神話の構造に当てはめればこんなに面白い。思い出したのは、構造と個性について「ストーリーメーカー」という本で大塚英志が言っていた話。

「神話製作機械」は「書く」ことの特権を解体するという点では「作者の死」を宣告する思想にも思えるでしょうが、しかし、「機械」を介して書くことの先に人の「固有性」が現れうる、というのがぼくの立場です。
大塚英志(2008)「ストーリーメーカー」p14

 僕もその通りだと思う。似たようなことを外山滋比古が「思考の整理学」という本で話してた。個性を消したら個性が出るよという話。

触媒剤であるプラチナが、化合の前後で、まったく増減、変化がないというのが、詩人の個性の果たす役割に通ずるものがある、とエリオットは考えた。
 詩人は自分の感情を詩にするのだ、個性を表現するのである、という常識に対して、自分を出してはいけない、とした。個性を脱却しなくてはならないというのである。それでは、個性の役割はどうなるのか。そこで、触媒の考えが援用される。
 酸素と亜硫酸ガスをいっしょにしただけでは化合はおこらない。そこへプラチナを入れると、化学反応がおこる。ところが、その結果の化合物の中にプラチナは入っていない。プラチナは完全に中立的に、化合に立ち会い、化合をおこしただけである。
 詩人の個性もこのプラチナのごとくあるべきで、それ自体を表現するのではない。その個性が立ち会わなければ決して化合しないようなものを、化合させるところで、“個性的”でありうる。
外山滋比古(1986)「思考の整理学」pp54-55

 映画で一番笑ったのは、いわゆる再生のシーンのこれ。サメの腹をチェーンソーで内側から割って脱出するところ。吹き出すほどわかりやすいけど出産の暗喩になってる。
サメの腹をチェーンソーで内側から割って脱出
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 奥崎謙三という人物に迫ったドキュメンタリー映画「ゆきゆきて、神軍」がめちゃくちゃ怖かった。特にゾッとしたのが、取材対象の山田さんに暴行を加えた奥崎が、病院で山田さんの無事を確認したあと、カメラに向かって言ったひとこと。

「もし山田さんにね、あれだけ見た目だけですけど怪我をさせとったら、やっぱり私にはそれだけ心も痛みますし、責任も感じますから」

 つまり、相手へ与えた痛みよりも、自分の心の痛みのことを話してる。保身を欺瞞で隠してる。怖い……。

 たしか、映画「白雪姫(1937)」で似たようなセリフがあった。誰かに危害を加えたあと白雪姫が「ああ無事でよかった。もしあなたが目を覚まさなかったら私、心が張り裂けてしまうところだった」みたいな。自分が傷つくことが嫌ってだけかよ! 張り裂けろ! と思った記憶があるんだけど、ほんとに白雪姫だったかな。今度確認する。


 TS親友もの映画「スウィッチ 素敵な彼女?」の主役のエレン=バーキンがシンディ=ローパーに似てて可愛かった。
エレン=バーキン
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シンディ=ローパー
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