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知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

絶望する神父二人が悪魔の虚像を見るシーンが本当に魅惑的「エクソシスト」

 最近みた映画。

パッセンジャーズ(2008)
エクソシスト(1973)
ダイヤルMを廻せ!(1954)

プロデューサーズ(2005)
アニメーション制作進行くろみちゃん(2001)
アニメーション制作進行くろみちゃん2(2004)
図書館戦争(2013)
冷たい熱帯魚(2010)
カールじいさんの空飛ぶ家(2009)


 航空機事故の被害者である人々と主人公がどこか不可解な対話を展開していくスリラー映画「パッセンジャーズ」は面白かった。世評を読むと、オチに納得がいかないという意見が多いみたい。僕も、この映画はミステリーとしてはフェアではなかったように思う。物語の深まる謎とあのオチは関連が薄く、狐につままれた感覚があった。ただ、それでも、最後のメッセージ性が心に残る。これは、水曜どうでしょう内で制作されたホラードラマ「四国R-14」や、2chで流行ったFLASHの「WALKING TOUR」も似たテーマ。後追い自殺した妻を助けるロビン・ウィリアムズ主演の映画「奇蹟の輝き」も近い。

WALKING TOUR - YouTube


 悪魔に憑かれた少女を助けるために神父ががんばる「エクソシスト」は最高。悪魔と神父の冗談混じりの会話はなんだか楽しげだし、絶望する神父二人が悪魔の虚像を見るシーンが本当に魅惑的。どうみたってかっこいい。

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 市井の人々からいたぶられる少女と悪魔がかわいそうなのはもちろんなんだけど、冗談の通じない神父が激昂して「サノバビッチ」と叫びながら少女を殴っちゃうところも人間味があって好き。おもわず感情が露呈する瞬間があると、みていて楽しい。たぶん悪魔はその瞬間を狙って神父をいじめてる。

 フリードキン監督は、エクソシストが描いたのは人間が悪魔に打ち勝つ姿なのだとディレクターズ・カット版のオーディオコメンタリーで表明している。世間一般では、悪魔の勝利を描いた映画であるという評価が強いらしい。この相反する二つの要素が、映画内では同時に成立しているところが巧みだなと思う。


 完全犯罪を企てる経過を扱ったヒッチコック映画「ダイヤルMを廻せ!」は面白かった。ここまで詳細を精巧に描かれると参っちゃう。ヒッチコックお得意の相手の死角からこっそり覗き見するシーンが豊富。やっぱりヒッチコックに外れなし。彼は僕にとって最も好きな映画監督になっていってる。


 猟奇殺人もの「冷たい熱帯魚」は今年みた映画の中で最も血まみれだったな。どちらかを選べと言われたらやっぱり悪魔のいけにえを取るけど、それと並ぶ凄惨さはあったように思う。やっぱり直接モノを見せられると「おおっ」となる。

 好きなシーンの多い映画だった。まず、でんでんが最初に狂気をみせるシーン。怒涛の展開を畳み掛けていく感じが小気味良くてかっこいい。それから、案内されるまま山小屋にたどり着くシーン。「悪魔のいけにえwwwwwwwww」と思わず吹き出した。特に、聖母像がろうそくの灯りで照らされるところは悪魔のいけにえイズムを正しく継承しているように感じた。

 欲をいえば、山中で血まみれの愛子が高笑いするシーンでジエンドだったら、なお好み。