読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

自分たちが残酷であることに自覚的っていうのは感じ良い「BOY A」

 アンドリュー・ガーフィールドのダンス。

www.youtube.com

 
 なんだろう、内気な男が細身でスタイリッシュなのって、ドリル殺人男の映画「ドリラー・キラー」の主役っぽい雰囲気。格好いい。

www.youtube.com



 出所した加害者を追うミステリー映画「BOY A」を、「あっ少年Aだ」と思って借りてきた。すっごい楽しかった。スリリング。107分があっという間で驚いた。好みだったんだろうなあ。監督がネタバレ禁止を訴えているので加害者の過去には触れません。
 
 この映画は、何かを暗示するような演出が多め。例えば、電車で逃げる人に対しておばあさんが「もう終点よ」って言ったり。それから、もっと好きだったのは、登場人物のリアクションを捉えたショットが多いこと。そのたびに、「この人は、このアクションを受けたことで、どういう気持ちで、この表情をしているんだろう?」と考えてしまう。こういうの楽しいよね。

 この映画には、好きなシーンがある。子育てに苦労する父親が、反抗する子供に対して取る行動が面白い。頭を撫でようとして避けられるんだけど、すっげーこういうことしそうな父親なのが最高。この人はこういうことをしそうっていう行動をきちんと描ける映画は少ない。見てる僕は、「うわーそれはやっちゃだめなやつだ」って思ってる。こういうふうに、僕の感情を引き出すような作りに映画がなってる。登場人物の行動と反応を的確に描写してる印象がある。誘導が上手。

 とりたてて具体的なシーンではないけれど好きなのは、保護観察官もその子供もいじめの当事者も会社の人も友達も少年Aも普通の残酷な人間っていう制作側の姿勢。この映画では、誰かが悪魔あるいは特別に良い人間という描き方は明らかにしていません。みんな普通の残酷な人間。自分たちが残酷であることに自覚的っていうのは感じ良い。


 ちなみに、複数「このシーンは彼の妄想かもしれない」っていうシーンがあって楽しい。