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知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

孤児や精神病患者の子供が不気味っていうメッセージはどうなのと思いつつ楽しんでいたら、ド展開が訪れて偏見はこちらにありましたすみませんとなる感じがとても好き「エスター」

 最近みた映画。
 
エスター(2009)
マッドマックス2(1981)
バックドラフト(1991)

 不気味な子供のサイコホラー「エスター」は楽しかった!
 
 なにより、演じている子どもたちが可愛い。誤ってペイント弾で鳩を撃ち殺してしまった男の子が思わず泣いちゃうところとか、怖いものから逃げている女の子がおもちゃ箱の中に隠れるところとか、ツボを抑える加減が絶妙で素晴らしい。だっておもちゃ箱だよ。まるでプーさんの世界だ。一緒にみていた姉と、「ああっ、プーのおバカさんをやってる!」と感動していた。
 
 想像の少し先を提供してくれる感じも良い。クリシェを上手く使うなあと思う。ここ(GIF)とか、単純なんだけど、ひえーって叫んじゃった。そういうシーンがたいへん充実。素晴らしい。音も良いんだよね。確か「ガン!」って鳴る。
 
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 こういうのの他にも、飛び抜けて強烈なシーンもあって嬉しい。たとえば、裏側に隠された絵のシーンはまさにそう。蛍光塗料のありきたりなあれを手前で見せていることが効果的。幼稚で暴力的な絵ってあまり怖くないんだけど、成熟した暴力的な絵はやばい。こちらの想像をはるかに超えている。

 モチーフに、孤児や精神疾患への恐怖を使ってる。それがあまりに偏見を煽るようなかたちで不気味に描かれているので、こちらが怪訝な感じで、孤児や精神病患者の子供が不気味っていうメッセージはどうなのと思いつつ楽しんでいたら、ド展開が訪れて偏見はこちらにありましたすみませんとなる感じがとても好き。こういうひっくり返しはとても気持ち良いなあ。こちらの偏見を煽ってくれて、かつそれの危うさも自覚させてくれる。こういうのは気持ち良いなあ。

 それから、夫婦が気取った感じで、良い感じで感じ悪くて良い。ところが、未公開シーンのこれはいったい! すごい感じ良いじゃん。ものすごい笑っちゃった。男の子が「oh god, oh god, oh my god!」って喜んでるのが可愛い。この女優さんすごいぞ。
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 いったい誰なのかと思ったら、仕事に生きてきた男に転機が訪れて悩む「マイレージ、マイライフ」のヴェラ・ファーミガだった。ループものSF「ミッション: 8ミニッツ」の指示を出す女性もこの人なのか。ぜんぜん印象が違っていて驚く。
 
 そういえば、ミッション: 8ミニッツには、インチキサンタが改心しようと頑張る「バッド・サンタ」級の素晴らしい名場面がある。静止している被写体から、ゆっくりカメラを後退させているショットをみると、このショットはかけがえのない瞬間なんだ、と強烈にぐっとくるのでやばいなあと思う。
 
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 マックスが街を守って去っていく「マッドマックス2」はとてもかっこいい。これが怒りのデスロードの原点なのかあ、と感動。怒りのデスロードをとても大好きになっている今では、1よりも2のほうが原点っぽいなと思う。3は未見。
 
 もちろんアクションシーンは洗練された4のほうがより濃厚で魅惑的。マッドマックスな感じ、という文脈は年月を重ねてとても進歩してきたんだろうなあ、と圧倒される。でも、2は2で良いなあと初見の僕は思った。原点っぽさが薄れていないのはすごい。普段、言葉を失う感覚なんてあまり味わうことがないので、そういうのは貴重にいただいている。2は本当に劇場で見たかった。1234の連続上映を劇場でやってくれないかなあ。
 
 
 
 消防士がかっこいい映画「バックドラフト」は、わりとどうでもいい感じ。友人が消防士になるきっかけの映画だったというので、興味があり鑑賞。うーんどうだろう。子供の頃にみていたらやられちゃうのかなあとも思う。でも、ああいう荒くれの中へ混じりたくないと、子供の僕はきっと考える。



追記:2015/07/20

 成熟した暴力性を幼稚な暴力性でカバーしているのって、まさに比喩表現になっていて上手いなあと気がつく。よくできてる。