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知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

ちょっと納得いかない「疑惑の影」

 最近みた映画。

 疑惑の影(1943)

 困ったぞ。日常に悪魔が忍び込む「疑惑の影」を母と鑑賞。二人ともちょっといまいち。ヒッチコックもたまには外すね、という感想。しかし、ヒッチコックは自身の最高傑作と評しているし、淀川さんもこの映画を愛していたらしい。なんで?
 
 で、どうしてつまらなかったのか考えた。3つ。「ヒロインの心変わりが早過ぎる」伯父さんに対して恋に近い感情を抱いているヒロインが、伯父さんの持つ疑惑の影を知って、伯父さんへの恋心をいっぺんに冷ましてしまう。そこがどうにも気持ち悪い。死の受容五段階モデルじゃないけど、否認から入るのが自然なのでは。ただ、このよくわからないヒロインと伯父さんの会話のすれ違いは、僕と姪の会話を見ているようで楽しかった。
 
 「登場人物が一面的」ヒロインの母親はうるさいおばさん。父親は居場所がない。チビ二人は小生意気。推理オタクはオタク。伯父さんは悪魔的。刑事は役に立たない。えっ、この人はこんなことを考えていたの、という展開がみあたらず、この人はこういう人、という印象がずっと変わっていかない。要するに人物描写の掘り下げが浅いということだと思う。でも、ヒッチコックはこの映画が好きな理由として「人物描写の掘り下げを深く出来たこと」をあげている。わからない。
 
 「意味のないように見えるシーン」娘が夕食の席を交換した理由は? 異様に揃ったトランプとは? 母親の疑惑とは? 銀行のシーンは? 交通整理の警官は? カフェでのウイスキーとソーダは? 数々の疑惑がある。

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 散りばめられたよくわからないシーンが疑惑の影であり、観客自身が物語の行く末に疑惑を抱くことが狙いなのだ、とか、もし言われたとしたら、それにしても少しは興味を持たせるやり方をしてよ、と言いたくなる。ヒッチコックの素晴らしさは、その疑惑が映画内で解消されることだと思っていたので、期待はずれに感じてしまった。これは僕が悪い。思い込みがあったし、まず第一に、僕の読解力のなさを痛感する。

 整理されていないアイデアをべらべらっと話されたような読後感。その話がどういう繋がりを持っているのか、すぐにピンと来ない。面白いような感じはするんだけど、ちょっと納得いかない、騙されているような気がする。まるで、狐につままれたようだ・・・。

 一方、面白かったところで、この映画の最大の見せ場は、伯父さんの葬儀で「彼は誰からも愛される好人物であった」と、真実を何も知らない神父が言って、人々が疑惑の影を飲み込んで忘れようとしているシーンだと思う。とても滑稽で、見たいところだけ見ている盲目な感じは面白い。そういうところあるよねと思う。



 それはそうと、実写版進撃の巨人について、試写を見に行った人の感想がtwitterであがってる。読むと、「グロい」「怖い」「劇中の絶望感がパない」「楽しい」「ハンジ可愛い」とか、ああそれ僕の知ってる進撃の巨人だという感想が多くて好印象。公開したら見に行こう。楽しみ。
 
 今日これからマッドマックス3回め。楽しみだなあ。