知らないことを調べるブログ

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エレンの動機が「家畜でいたくない」から「セックスしたい」にすり替わってる「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」

 共同脚本で町山智浩が参加しているので、これは見なきゃと思って「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」をみてきた。なんか、男女がいちいち性的にくっついてキモい。
 
 特に、これは町山智浩の気持ち悪いところが出ているなと思ったのが、エレンがビルの上から立体機動装置で飛翔するところ。失恋中の男が恋敵から女を取り戻すために決死の行動に出るんだけど(インセプションや寝取られ男のラブバカンス評で町山智浩自身が語ってたあれ)、えっ、この状況でその程度の動機なのって思っちゃう。食われて死ぬかもってときに童貞が女を取り戻すリープ・オブ・フェイスとか言われてもとピンと来ないんですけど。そういうのは平和なときにやれよ。
 
 セックスをしそびれた童貞が暴力に走る話のひとつとして、古今東西そういう話がいくらでもあっていいと思うけど、この映画の世界観でそれをやられるとキモい。
 
 だって、エレンの動機が「家畜でいたくない」から「セックスしたい」にすり替わってるんだもん。それは、ただの、立派なことを言いながら実は格好良く思われたいだけの人だよ。そういうやつには破滅が待っていてほしいなあ。
 
 映画のエレンはトラヴィスだなと思った。わりと自分に酔っている男が、強烈な殺戮現場を経験し、女の子をイケメンに取られて悔しくて、さらに、ファム・ファタールな女性とセックスしそびれて、わけわかんなくなっちゃって、暴力に走る主人公が、うやむやにヒーローになっちゃう。トラヴィスはこんな街滅びちゃえとか言ってるし、エレンも冒頭で不発弾に爆発しちゃえとか言ってる。ふたりとも性欲に取り憑かれている。
 
 なんだろう、モブキャラも含めて、脚本を書いた人は、男女が会話をするとすぐに盛ってセックスするとでも思っているのだろうか。その考えはよくわかんない。
 
 
 一方、楽しかったところ。
 
 冒頭の殺戮シーンで、エレンが隠れた小屋の中で震えながら祈ってるモブがいるのが臨場感があって良かった。臨場感でいうと、夜に車で外へ行くシーンで、乗員たちの顔が延々とクローズアップされるのも、戦場ものっぽくて楽しい。
 
 アルミン君をショタらしく描いているのは正解だと思った。かわいい。ただ、演技が最近の声優っぽくて不自然なところが残念。その点、ジャンの人は自然だったな。ドラクエ8ヤンガスみたいな斧使いキャラは、わりと魅力的で面白かった。ああいう回転しながら斬りつけるタイプの動けるデブはみていて爽快。ライナーの立ち位置なのかな。
 
 それから、赤ちゃん巨人のおびただしいよだれが気持ち悪くて本当に良かった。何かの体液で人がべちゃべちゃになっちゃうシーンはいつ見ても楽しい。