知らないことを調べるブログ

映画の分からないところを調べてまとめる場所にしていきます。

加虐心を刺激されるのが、極めて不快「アニマル・ハウス」

 最近みた映画。
 
アニマル・ハウス(1978)
スリーメン&ベビー(1987)
デスレース2000年(1975)
キャリー(1976)
ハイネケン ~世界を魅了するビールの魔法~(2014)

モンスターズ・インク(2001)
プラダを着た悪魔(2006)
ファインディング・ニモ(2003)

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003)
 
 
 
 少数派が多数派を打ち倒す「アニマル・ハウス」。いまいち乗れず。乗れなかった理由がわかんない。がんばって考えて、こんなふうに書き始めたんだけど・・・こういうことじゃないんだよな。
 

 この映画の登場人物って、わりと他人のことを平気でけなすんだよな。そこが嫌い。人のものを壊すし。
 
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 この映画は白人の中の少数派たちが反旗を翻すさまを描いているのだ、とか言われても、どうも納得いかないなあ。気に食わないやつがでかい顔してるのがむかつく、だから壊しちゃえってだけじゃないの? と怪しむ。彼らは信頼できない。

 
 
 原稿用紙くしゃくしゃぽい。うーん。
 
 えらそうにしている体制側の鼻をくじいてやれ、っていうのは、好きなんだよな。それに、ぜんぶ壊して平らにしちゃって、呆然としている体制側の人の肩を抱き寄せてクレープを食わす(イメージ)みたいな、からかう感じも好み。でも、アニマル・ハウスの奴らはどうしても好きになれない。
 
 もしかして、彼らに、自分の中の嫌な部分を垣間見てしまったのかも? 僕には、自分が攻撃されると反撃したくなる癖があって、それを醜いところだと思ってる。だから、アニマル・ハウスをみていて、そういう加虐心を刺激されるのが、極めて不快だったのかもしれない。うわあ。だとするとこれはつらいな。自分は信頼できない、って答えを突き付けられる感じだな。きついわ。優れた映画だ。
 
 乗れなかった理由がわかってよかった。スカッとする映画ではなかった。でも、言葉にできてすっきり。もう二度と見たくはない。
 
 
 ところで、劇中で、女性がベッドに腰掛けて靴を脱ぎ捨てるシーンがある。セックス準備OKの記号なのだなってみているんだけど、菅原文太愛川欽也の映画「トラック野郎・御意見無用」でも、愛川欽也菅原文太がふたりでやってた。
 
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 突然あらわれた赤ん坊の世話に右往左往する3人の男たち「スリーメン&ベビー」。良かった! すごく好き。全編好き。
 
 自分とは無関係だと思っていた対象と、ふとしたきっかけで長い時間を共にした結果、愛着が湧いてしまい、以前と比べて変化した自分のことを、認めて、新たな価値観が芽生える。そういう展開は、最近読んだ小説「精霊の守り人」と同じ。ぐっとくる。
 
 特に、スリーメン&ベビーで、ラストの展開が好き。赤子の母親へそれまで向けていた疑念が解消されるところ。赤ん坊に振り回される3人組を微笑ましくみてきた後だから、母親が「わたし、またひどい間違いを繰り返してしまうわ」って告白するところで、「あっ、この人は過酷な目にあっていて、今すぐ擁護が必要だ」って一瞬で共感できる。人物の評価が一瞬で180度変わる経験は、そうそうあるものじゃないので嬉しい。
 
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 あと、ここ最高。赤ちゃんへの愛情がMAXなんだなってにこにこわかる。良いなあ。ヒゲの恋人がベッドで噴き出してるのも良い。このシーンの直後、ベッドでふざけて恋人にこの曲を歌ってあげて、恋人がまた噴き出すのもなお良し。良好な恋人関係を、微笑ましく見守ることができるシーン。
 
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 でも、赤ちゃんの顔付近めがけて、瓶を投げてはいけないぞ!
 
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 人を轢き殺すと得点が入るレースの映画「デスレース2000年」。チープで笑っちゃうっていうよりは、いや、チープで笑っちゃうんだけど、この映画はそれだけじゃないよ。ちゃんとよく出来てた。観客席のファンたちを見ると「彼らはスター達を応援しているぞ」ってわかるし、へんな車で「牙がついているぞ」ってわかる。いや、伝えたいのはそういうことではなく・・・
 
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 レース中にもかかわらず、参加者が一同に介してマッサージを受けている。えっ、なんで? っておもう。ストーリーへの興味がかきたてられる。だから、物語の見せ方がちゃんと上手。
 
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 地雷の上で発進・後進するところなんて、ヒッチコックの爆弾理論そのもの。
 
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 こういう、ばかみたいなチープさと巧みさが同居している作品って、すごく好み。「シャークネード」もそんな映画。両方とも、また見たいなあ。
 
 
 
 で、ばかみたいなチープさと巧みさが同居していたのが、いじめられっ子のエスパーが同級生を皆殺し「キャリー」。音楽のチョイスがいびつで、あと、なんかださい。どこがださかったっけ。たとえば、女の子たちが補習授業を受けているところの数分間がださかった。サイコっぽい効果音もださい。覚醒したキャリーが突進する車を避けるところもださい。
 
 でも、血まみれのキャリーを迎え入れる母親の迫力。ぬるっと出てくる腕の気持ち悪さ。体育館を歩くキャリーから、ステージ上の血まみれのバケツまでを捉えた長回しの実在感。キャリーに思わずキスをしてしまう衝動。二人がダンスしてぐるぐる回るところの多幸感。突き抜けてる。
 
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 ださいのも光り輝くのも、極端に鋭い画のある映画だなと思った。これがブライアン・デ・パルマの感じなんだ。なんか捉えにくい特徴だなあ。柳下毅一郎が、ださいかもしれないけどデ・パルマが好き、って言ってたのが少しわかった。
 

柳下:確かにヒッチコックの洗練と比べたら、デ・パルマはださいかもしれない。でも、好きだったわけですよやっぱり。「殺しのドレス」とかね。大好きなの。というのがあって、だから、自分が好きなのと、そういったボロクソに言われる部分と、わかるんだけどでも好きだっていうのがあるじゃないですか。で、そこがあって、だから完全に僕ははまりきれなかったっていうか、もちろん蓮實重彦的な映画の見方っていうのは、すごく面白いし、ためになったんですけど、一方で、じゃあ自分は何が好きなんだっていうのを突きつけられるものがあったんですよね。デ・パルマとかを、やっぱり、ジョー・ダンテとかね、ボロクソに言われてたんで当時。
((2012/04/02 3/31 サタデーナイトラボ「春の推薦図書特集 feat. F.B.B」【前編】9:00-10:00))

 
 
 (ださいって言ったけど、いま予告編をみていて、キャリーが車を避けるところがすごく怖かった。通しで見ると違和感が強かったのに、いまはすごく怖くなっている。なんだこれ!?)
 
 
 
 ハイネケンの広報映画「ハイネケン ~世界を魅了するビールの魔法~」。楽しかった。今年はドキュメンタリー映画をぜんぜんみてない。ゲオに置いてあって、ビールが飲みたい気分だったので鑑賞。
 
 最近アルコールはワインしか飲んでない(1:1の水割り)。ハイネケン飲みたい。ハイネケンの瓶っておしゃれだよなーと思ってみていたら、劇中でも、おしゃれさを売りにして売上を伸ばしてきた歴史が語られていた。へえー。たぶん、食事しながらぼんやりみるのに良い広告映画。
 
 テーマ曲が好き。なんて曲だろう? 知りたい。
 
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 追記2015/12/23

 youtubeにあった! アスタロイド・ギャラクシー・ツアーってバンドの、ゴールデン・エイジって曲みたい。すごく好み!

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 平凡な女の子がファッション業界で磨かれていく「プラダを着た悪魔」。自分もがんばんなきゃなって思う映画。登場人物に感情移入していろいろ心を動かされるものの、はたと気がつけば、彼らは全員エリート達なのだ。だって、主役のアン・ハサウェイは平凡な女の子じゃなくてダイヤの原石(しかも努力家)だし、アン・ハサウェイの成長を認めることができない彼氏も、一度破局するものの、何かに折り合いをつけて仲直り。向き合う努力をしてる。
 
 みおわって、きみたちがんばったな! と微笑ましく思うんだけど、あれ、彼らには素養があって運に恵まれて性格も良いって・・・と、我に返って落ち込む映画だった。僕も彼らのように魅力的でありたいなって思う。
 
 
 
 子離れの映画「ファインディング・ニモ」。木梨憲武の演技がちょっとノイズ。声は綺麗なんだけど下手だな。あと、イルカをばかにしたり、歯科医を悪者にしたり、というのが好きになれなかった。悪者は悪者ですか、そうですか。と思う。
 
 たぶん、ひねくれた映画の見方をしちゃったのは、見た時のこちらの体調によるところが大きいのだろう。